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01 明日の松江を創る
「ふるさと教育」

学校まかせの教育ではなく、地域の方々と一緒になって、その地域の伝承や親子で学べる学習機会を作り、ふるさと松江への理解と愛着を深めます。既存の施設や遊休施設を活用し、「子ども学習館」を設置、地域社会全体で子どもを育む寺子屋的な仕組みを作ります。画一的な知識の詰め込みではなく、子どもの興味や関心を引き出し、最も大切な考える力を育てます。 さらに近郊の山々、宍道湖等の自然を活用、野外での体験活動を通して自立心や対応力を育て、郷土への愛着も深めます。こうした活動は、環境への理解、家族や地域での生きがいや健康づくりにも貢献し、行政と地域が一体となる相乗効果を生み出します。

エピソード

社会科の学習で小学3年生と校区を巡りました。その時、子どもたちは「美人塚」という地域の旧跡に目が留まり、調べてみると地域に伝わる民話があることが分かりました。「他の学年の友達、家族や地域の人にも紹介したい」という子どもたちの熱い思いで、劇にして学習発表会で披露することになりました。地域の民話を発表した子どもたちの誇らしげな顔が忘れられません。

02 安心して
子育てできる環境

今多くの家庭で、育児の孤立化、育児不安等の課題が増えています。既に松江市には「親楽プログラム」がありますが、これを各地域に導入し、子育てをする親同士、また先輩世代との学びの場、交流の場を作ります。さらにカウンセラー等の専門家を含めたネットワーク化を図ることで、必要な時に素早く対応できる相談体制を構築します。 家庭教育支援に向け、学校をはじめ地域、事業所、行政みなで子どもを支えていくことができるよう連携を図ります。

エピソード

眺めるのも登るのも、私は山が好きです。ほとんど使われなくなった登山道を地域の方々と整備し、教育事業として登山をしました。参加した地元の小学2年生の子のお家では、「楽しかった。頂上から海が見えた。」と夕食で話題になったそうです。地元の山だけど登ったことがないお父さんとお祖父さんは、次の休みにその子に案内してもらい、家族みんなで登られたそうです。地域で登られる方も増えつつあり、登山を通し地域に活気が生まれています。野外体験活動は心身を成長させ、自ずと仲間と関わり合います。風光明媚な松江には、地域をおこし、人を育む自然があふれています。

山に登った子供たちの後ろ姿

03人がつながり、
心豊かに暮らせる地域

地域の伝統行事や祭りは、子どもから高齢者までみんなが集うことができ、世代を越え人と人の心を繋いできました。ゆえに松江には地域の絆が存在します。地域の方々の居場所にもなり、松江を離れている人の帰る場所にもなる、このような地域の行事や祭りを大切に受け継ぎ、そこに暮らす誰もが、お互いに助け合い支え合う地域の絆を守っていくことこそ、ふるさと教育の根幹と心得ます。

登山登頂した写真

エピソード

私は西津田に生まれ育ちました。子どもの頃、よく祖父から津田の松原の話を聞きました。我が家の田んぼも、その沿道にありました。当時は、祖父の世代が寄り集まっては、地元の行事、祭りや伝統を盛り上げていました。私も子ども心に津田の一員としての誇りのようなものを感じました。また、私の祖父も、地元の方と力を合わせ西津田共栄会の立ち上げに携わったと聞いています。市と調整しながら、地域の思いを形にすることは簡単ではありませんが、地縁に結ばれた郷土ゆえにできたことだと思います。私も、地域の担い手の一人としてこの絆を守っていきます。

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